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コンビニ行かなきゃ

オレの朝はギリギリである!
ギリギリどころか、むしろ間に合ってないぐらいである!
小学生の頃から常にギリギリだった!
そして今日もまたギリギリの朝だった!
ギリギリで起き…というかギリギリまで寝、ギリギリに起き、ダッシュで用意をして、ダッシュで行く!
オレは11時出勤である。
別に出勤してからユニフォームに着替えるとか特にナイ(お金を用意するぐらい)が、それでも基本は10分前には出勤しないと…
が、オレはいつもギリギリだから、最終ラインを1分前に設定し、基本的には5分前には着かないとと思っている。
もちろん、10分前に着かなきゃという願望はあるが…
そんなこんなで今日もギリギリ5分前に着くかどうかという状態で、チャリでダッシュ!
○○通り(大した道じゃないけど)から小道に曲がった、その時である!!
曲がったすぐそこにチャリが居たのである!
危なあああああああああい!!!
キキキキキキキィィィーーーーー!!!!
ドン!!
相手のチャリの横にオレのチャリが突っ込んだのである!!
ココでちょっとちゃんと説明すると…ココの小道は大学と小学校に挟まれた道だから壁に挟まれ見通しが悪い!だからオレもダッシュってはいたが軽くスピードは落としていた!さらにオレのチャリはブレーキの利きがかなり弱くなってるので、それも考慮してスピードは落としていた!一方、相手のチャリは、向こうから走ってきたというよりは、何故かそこに止まってたと思う。ちょうど死角になるぐらい手前で止まっていた!だからオレは曲がるまで見えなかった!そんなこんなで見えた頃には時既に遅し!が!ブレーキも思いっきりかけ、なんなら足ブレーキも使い、思いっきり突っ込んだというよりは、軽くドンと押したぐらいしか当たってはいない!
オレは軽く斜め前へすっ飛んだ!!
相手のチャリはそのまま横に倒れた!!
オレは痛かったけど、そんなコトよりも確実にオレが悪いワケだから相手が大丈夫かが気になった!
もちろん優しさだとか相手の身を案じてだとかではなく、ケガだとかチャリが壊れただとかあるとめんどくさいし、お金のコトやら時間のコトやらいろいろ邪魔んくさいからだ!
要するに、ただのオレの保身の為に相手が大丈夫か気になったのである!
そんなこんなで、すぐさま立ち上がり、倒れた相手のトコに行く!
「大丈夫ですか?」
相手はチャリごと横に倒れ、オレが駆けつけた時には女座り状態で居た!
「すいません!大丈夫ですか?ケガとかありませんか?」
まず、謝り、そして大丈夫か?ケガはないか?と聞いてみる!
すると相手は何も答えない!
ただ、痛さを我慢するような顔とボーッとした顔を混ぜたような顔でボンヤリとしていた!
なおもオレは「大丈夫ですか?ケガはありませんか?痛いトコありませんか?」と聞いてみる!
しかし、相手は何も答えない!
ちなみに相手は女性で、年の頃なら20代後半~30代前半ぐらいで、白いワンピースなのか上下(スカート)なのか、真っ白い服に真っ白いツバの大きめの帽子を被っていて、オレの印象は「チェルシー(野原が似合う)」だった!
そんな彼女は、何を聞いても答えてくれず、女座りの体勢で、ただただボーッと3m先ぐらいの眺めていた。
そんな中、ちょうど当たった時に近くにおっさんが居た。そのおっさんも心配して彼女に「大丈夫かい?」と話し掛けてきた!
もちろん彼女は何も答えない!
そして、このおっさんの登場により、新たな展開も迎える!
それは、おっさんが「病院行った方がいいんじゃないか?」「救急車呼ぼうか?」と大事な展開にしようとしてたのだ!
確かに念の為的にも病院とか行った方がいいのかもしれないけど…
でも、実際そこまで思いっきり当たったワケじゃないし、相手は自転車で横に倒れただけだし、普通だったら大したコトはナイハズだ!
もちろん、それだけでも、頭を打ったり、足を捻ったり、あわよくば折れたりするコトもあるだろうけど…
そんなこんなで、当たってからすでに2、3分は経過している!
その間、彼女は一言も発していない!
そして、ついに彼女の口が開いた!
オレがいろいろ聞く中、「頭とか打ってないですか?」と聞いた時である!
「ちょっと打ちました…」と、ものすごい小さい声で答えたのだ!
ちなみに、「頭とか打ってないですか?」はこれが初めてではなく、その前に何回も聞いてたよ!
そして、やっと答えてくれたので、チャンスと思い、次に「大丈夫ですか?」と聞いてみる!
「大丈夫です…」と、またものすごい小さい声で答えた!
すると、おっさんもチャンスと思ったのか、「病院行った方がいいんじゃないか?」と言ってくる!
おい!やめろよ!確かに「もしも…」ってコトを考えたら行った方がいいかもしれないけど、そんなコトになったらオレはどーすればいいんだよ!やっぱりオレも病院について行かなきゃいけないのか?その金はオレが持つのか?警察とか挟んだ方がいいのか?警察挟む前にオレが破産しちゃうよ!
そんなコトを思いつつ、おっさんを無視しつつ、照りあえず「立てますか?」と立ち上がらせようと試みる!
彼女は「大丈夫です」と小さい声で答えながら立ち上がった!
ヨシ!コレで多分大丈夫だろう!見た目的にも擦り傷切り傷などの外傷もなさそうだし、立ち上がって大丈夫だったってコトは骨折、捻挫、打撲もないだろう!さらにチャリの方も特にひん曲がったりしてるトコもなさそうだし…万事OKだな!
チャリを起こし、彼女がチャリにまたがる!
もうココまで来れば大丈夫だろう!
が!おっさんはまだしきりに病院病院うるさい!
それだけは絶対避けたい!!
すると彼女がおっさんの病院攻撃に対して遂に反応した!
「大丈夫です…家が病院なんで…」
えっ!!???
どーゆーコト???
家が病院???
この時オレには3つのシチュエーションが思い浮かんだ!
1つは、親やら旦那やらが医者で病院を経営してる?院長の娘?
もう1つは、1階が病院で2階が住居的なトコに住んでる?
そして最後の1つは、単純に何年も入院していて、すでに病院が家みたいなモノみたいなコト?
多分、1つめの可能性が高いと思うけど…
まあ何にしても、そーゆーコトなワケだし、彼女も「大丈夫です」と言ってるワケだし、最悪何かあったとしても家が病院なワケだから大丈夫だろうと…
ホッと安心して、オレは自分のチャリを起こしてダッシュで行かないと…と思って、彼女の横から立ち去ろうとした時である!
「コンビニ行かなきゃ…コンビニ行かないと…」と、彼女はうわ言のように…何かに取り憑かれたように小さい声で言い出した!
その時、オレは怖くなったけど、これ以上はオレには無理だというコトで逃げるようにダッシュでその場を立ち去った!
そこまでしてコンビニに行かなきゃいけなかったのか?
コンビニに行くコトがそれほど重要だったのか?
オレは彼女の当たる前を知らない!
もしかしたら、当たって倒れる前は、もっと活発なコだったんじゃないだろうか?
オレは当たった後しか知らないから、こーゆー感じの弱弱しいコって印象だけど、実は当たって倒れたコトによってこうなっちゃんじゃないのだろうか?
もしくは、やっぱり「家が病院」っていうのは3つめの意味で、何年も入院してるコだったんじゃないんだろうか?
もしくは、ココの小道は例の「魔のクランク」の小道だから…実は霊だったんじゃないんだろうか?
そんなコトを考えつつ、しかし、彼女がなかなか答えなかったせいで相当に時間をロスしていたので、猛ダッシュ!(間に合ってないけど)
そして、気付いたら、オレは膝と左手の拳部分と小指の第二間接のトコを擦りむいて血が出ていた!

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